松戸市

（１）地理及び沿革
松戸市は、千葉県の北西部に位置し、北は柏市・流山市、南は市川市、東は鎌ケ谷市、西は江戸川を挟んで東京都葛飾区・埼玉県三郷市に接している。松戸市の地形は、東部が標高２５ｍ前後の台地、江戸川沿いの西部は標高４ｍ前後の低地で、台地と低地の面積割合は、おおよそ３対１である。都心から２０ｋｍ圏内、電車で約３０分という地理的特性を活かし、首都圏の住宅地として発展してきた。市域の総面積は６１．３３ｋ㎡で東西約１１．４ｋｍ、南北約１１．６ｋｍとほぼ菱形をもった広がりとなっている。市の中心部の松戸地区は、古くから水戸街道の宿場町として栄えてきた。１８９６年に鉄道（現在の常磐線）が開通。１９４３年に東葛飾郡松戸町・高木村・馬橋村が新設合併し、松戸市が発足した。長らく江戸・東京の近郊農村地域であったが、近年は東京のベッドタウンとして発展。千葉県内では千葉市、船橋市に次いで居住人口３位である。

（２）人口の状態
松戸市の人口は昭和４５年頃には２５万人ほどであったが、その後人口が急激に増加し昭和５５年には４０万人を突破、その後増加率は緩やかとなっている。
年月日　　　　　　　人口（増減率）人　　　　　　　　世帯数（増減率）世帯
平成２５年７月１日　４８６，０８５人（対前年同月比－０.４％）　２１９，９５７世帯
平成２６年７月１日　４８７，１５２人（対前年同月比＋０.２％）　２２２，７５３世帯
平成２７年７月１日　４８８，９２１人（対前年同月比＋０.４％）　２２５，９３５世帯
平成２８年７月１日　４９１，６６１人（対前年同月比＋０.６％）　２２９，６３２世帯
平成２９年７月１日　４９３，６２２人（対前年同月比＋０.４％）　２３２，８０４世帯

（３）交通施設の状態
市内ではＪＲ常磐線（松戸駅外４駅）、ＪＲ武蔵野線（新八柱駅外２駅）、新京成電鉄（松戸駅外７駅）、北総鉄道（矢切駅外３駅）、流鉄流山線（馬橋駅外２駅）、東武野田線（六実駅）がある。平成２７年３月１４日より常磐線の快速や特急等が品川駅までの直通運転（上野東京ライン）を開始したことにより、都心への交通利便性が向上した。東京メトロ半蔵門線を押上～四ツ木～松戸間約１２ｋｍ（うち松戸市内区間約３ｋｍ）を延伸し、都心へ直接乗り入れる地下鉄建設を促進しているが、現時点で計画は具体化していない。

（４）道路整備の状態
松戸市を貫通する主要道路は、国道６号線（水戸街道）、国道２９８号線、国道４６４号線、県道松戸・野田線、県道市川・松戸線、県道松戸・鎌ケ谷線、県道船橋・松戸線がある。市道は、平成２８年４月１日現在、総延長１，１１９ｋｍ、路線数５，２９９路線、舗装率９７．２％である。また、東京外郭環状道路（外環道）の三郷南ＩＣ～東関東自動車道高谷ＪＣＴ間が建設中で、市内には松戸ＩＣが整備され、平成２９年度に完成予定である。北千葉道路（３・１・３高塚新田線、３・１・４串崎新田線）は、未着手区間において国の直轄調査が行われている。

（５）上下水道ガス等の整備状態
松戸市内の上水道は、深層地下水及び北千葉広域水道企業団からの供給用水を水源とする松戸市営水道（小金地区と常盤平地区）と江戸川を水源とする千葉県営水道があり、県営水道の給水人口は３６８，３５３人、普及率は９０．６％（平成２７年３月末現在）、市営水道の給水人口は７８，８７９人、普及率は９９．９％（平成２８年３月末現在）である。下水道は、行政区域人口（住民基本台帳人口）４９０，７７３人、処理人口４１３，６３６人、普及率８４．３％である（平成２８年３月末現在）。都市ガスは、京葉ガスが供給しており、供給戸数は１８４，９７０戸である（平成２８年３月末現在）。

（６）商業施設の状態
平成２６年の商業統計によると、市内の事業所数２，２６５（県内３位）、従業員数１９，９４２人（県内４位）年間販売額は６１１，９６２百万円（県内４位）である。松戸市の商業施設は、松戸駅周辺に伊勢丹・イトーヨーカ堂・ダイエーの他に駅ビルのアトレ・ピアザが集積する他、ダイエー新松戸店、西友常盤平店、ピコティ北小金（イオン）、イトーヨーカ堂八柱店・五香店等、主要駅周辺を中心に立地している。また、主要幹線道路沿い、オウル五香（ギガマート）、ユニディ松戸常盤平店の他、ヤマダ電機・ニトリ等の量販店が進出している。