かずさ不動産鑑定/ブログ

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市川市

物件概要

 (公示地 市川市の最高商業地)2017年 (公示地 市川市の最高住宅地)2017年
番号市川5-4番号市川-35
価格  1,160,000円/㎡価格 333,000円/㎡
所在地八幡2-16-6所在地菅野1-7-16
最寄駅JR中央・総武線本八幡駅
駅前広場接面
最寄駅JR中央・総武線本八幡駅
900m
敷地の利用状態SRC7FB1 店舗、事務所兼住宅敷地の利用状態W2F 住宅

市川市の地域概要

(1)地理及び沿革
市川市は千葉県の北西部に位置し、江戸川を隔てて東京都に隣接している。都心から約20km圏内に市域がほぼ含まれ、北は松戸市、東は鎌ケ谷市・船橋市、南は浦安市と東京湾に接しており、首都圏のベッドタウンとして発展している。
南部は新興住宅地としてひらけているが、北部から東部にかけては傾斜地等には豊かな自然が斜面林などとして残っている。市中央部の市川、真間、菅野、新田、平田、八幡などは市の木であるクロマツも多く静かな佇まいを残し、これらの地区は戦前から東京都心(神田・日本橋・京橋等)、東京下町(本所、深川、柳橋、浅草橋等)の富豪が別荘を構え、戦後もお屋敷街を形成する高級住宅地となっている。
昭和9年11月の市政施行以来、大柏村(昭和24年11月)、行徳町(昭和30年3月)、南行徳町(昭和31年10月)との合併や海岸部の埋め立てにより市域面積は増加、現在は56.39k㎡となっている。市の北部は梨栽培等の農業が盛んで屋敷林等の緑が多く、学園も多い文教・住宅都市である。一方、南部は東京湾に臨み、京葉工業地域の一翼を担っているとともに新しい都市的な住宅都市が形成され、今日に至っている。

(2)人口の状態
市の人口は、昭和40年代から50年代前半にかけて年間1万人程度増加していたが、その後は増加率が鈍化しはじめ、数年微減の傾向が続いたものの、平成26年以降、再び微増傾向が見られる。千葉市、船橋市、松戸市に次いで県内で4番目に多い。
平成25年6月30日 469,264人(対前年同月比-0.4%)224,271世帯
平成26年6月30日 471,708人(対前年同月比+0.5%)227,239世帯
平成27年6月30日 476,044人(対前年同月比+0.9%)231,114世帯
平成28年6月30日 480,246人(対前年同月比+0.9%)235,349世帯
平成29年6月30日 483,828人(対前年同月比+0.7%)239,041世帯

(3)交通施設の状態
都心部と県内各地域を結ぶ広域交通網が集中する位置にあり、市内の鉄道施設としては中心部にJR総武線、京成本線及び都営地下鉄新宿線、行徳地区に東京メトロ東西線、南部にJR京葉線、大野・柏井地区にJR武蔵野線、大町・北国分地区に北総線の7路線、16駅が整備されている。バス路線は、JR「市川」駅及びJR「本八幡」駅を起点として京成バスを中心に計17路線が運行されている。そのうち2路線は、市川市が平成17年10月より交通不便地域を解消するためのコミュニティバスの社会実験運行を開始し、「北東部ルート(大野-柏井-北方地区)」(現在は「梨丸号」)と「南部ルート(東西線妙典駅-南行徳駅)」(現在は「わくわくバス」)で効果を検証して、平成22年度からは本格運行へ移行した。

(4)道路整備の状態
平成28年5月現在、市内の道路は、国道4路線、県道11路線及び市道3,021路線の合計3,036路線で、総距離(実延長)約784kmとなっている。幹線道路としては、国道14号、京葉道路、東関東自動車道、首都高速道路湾岸線及び県道市川浦安線等があるが、いずれも東西に走っており、南北に移動する自動車の渋滞が著しい。この渋滞緩和のため事業が進行中であった都市計画道路3・4・18号線(浦安鎌ケ谷線)は28年11月に全面開通し、さらに東京外郭環状道路は今年度中に開通予定。3・5・26号線(鬼高若宮線)及び3・3・9号線(柏井大町線)の整備が進行中である。そのほか、歩道整備やまごころ道路整備事業による狭隘道路対策が進められている。

(5)上下水道ガス等の整備の状態
供給処理施設の整備状態は以下のとおり。
上水道:普及率98.7%(給水人口÷給水区域内人口、平成27年3月末日現在)
公共下水道:普及率71.9%(下水道処理人口÷市内総人口、平成28年3月末日現在)
都市ガス:普及率92.9%(世帯数÷需要家数、平成28年3月末日現在)

(6)商業施設の状態
JR「市川」駅及び「本八幡」駅、東京メトロ東西線「行徳」駅及び「南行徳」駅周辺に既存商業地域が形成されているが、市内における店舗の経営規模は小さく、従業員4人以下の店舗が全体の6割以上を占め、物販小売業の半数は個人経営である。昭和63年以降、ニッケコルトンプラザ、妙典サティ(現在は「イオン市川妙典店」)、ダイエー南行徳店(現在は「イオン南行徳店」)及びショップス市川等の郊外型大規模ショッピングセンターがオープンした。これら大規模ショッピングセンターや通販企業に押された形で既存商業地域の収益性は低下がみられる。JR「市川」駅周辺では「松坂屋」が平成11年8月に閉店し、その後はホームセンターの「オリンピック」が営業しており、周囲では商業店舗ビルの「アクティオーレ」が稼働している。また、平成22年3月末に市川駅南口駅前再開発「I-linkタウン市川」が完成し、商業・分譲棟(45階)と賃貸棟(37階)のツインタワー構成で、駅とはペデストリアンデッキで結ばれ、多彩な商業施設のほか、図書館、保育施設等様々な都市機能が整備されたが、商業繁華性の点ではやや低迷している。

(7)商圏及び顧客の状態
日用品の購入は地元店舗が利用されるが、「東京駅」や「日本橋」方面まで電車で約20分であることから、高級品の顧客は東京へ流出する傾向が強い。また、震災後減少した客足は飲食店を中心に戻りつつあるが、上記のとおり、消費者の購買行動の変化により、大規模ショッピングセンターや通販企業に顧客を奪われる形で既存商業地域は繁華性が低下しつつある。

(8)将来の動向その他
市川市内では、昭和12年以降、組合施行により24地区約854.01㏊(市街化区域面積の約21.4%)の土地区画整理事業が完了し、これまで施行中であった柏井土地区画整理事業、原木西浜土地区画整理事業も完了した。市街地再開発事業は、JR総武線と京成線の間に存するエリアが再開発地区に指定されており、現在は「京成八幡」駅周辺のA地区(敷地面積約1.4㏊)において組合施行により事業が進行中である。なお、1期(住宅棟・業務棟)は平成25年度に完成し、2期(商業棟:ib‘s)は平成27年8月に工事が完了し、スーパーマーケット「フードスクエア」、「ヤマダ電機」及び医療モール「ターミナルシティ本八幡メディカルセンター」が開業した。
また、市川市では、平成13年9月に千葉県知事が三番瀬の埋め立て計画の中止を表明したことから、「三番瀬の再生」と「行徳臨海部のまちづくり」を目指して平成14年12月に「行徳臨海部基本構想」を策定し、行徳臨海部の課題解決と基本構想の実現に向けた取組を進めている。このように、市川市は東京に隣接しているという立地条件を生かして、今後も東京のベッドタウンとして発展していくものと予測される。
さらに市川市は本庁舎の老朽化などにより新庁舎建設を進めており、現在の本庁舎の場所に新第1庁舎、南八幡に新第2庁舎を建設を予定している。平成29年6月から市役所本庁舎を解体、工事期間を経て平成32年3月頃に竣工予定。また平成29年4月には新第2庁舎が竣工し、市民窓口などの本庁舎機能を平成29年5月に移転、仮本庁舎として新第1庁舎が完成する平成32年4月まで業務を行い、平成32年秋からは事業者向けサービス窓口として使用を予定している。