かずさ不動産鑑定/ブログ

   043-304-6720

千葉市稲毛区

物件概要

 (公示地 稲毛区の最高商業地)2017年 (公示地 稲毛区の最高住宅地)2017年
番号稲毛5-1番号稲毛-1
価格  396,000円/㎡価格 262,000円/㎡
所在地稲毛区小仲台2-5-14所在地稲毛区稲毛台町27-4
最寄駅JR中央・総武線稲毛駅
150m
最寄駅JR中央・総武線西稲毛駅
350m
敷地の利用状態RC(鉄筋 
コンクリート造) 5F 店舗兼事務所
敷地の利用状態LS2F 住宅


千葉市稲毛区の概要

(1)沿革
千葉市は、明治6年に千葉県庁が置かれ、大正10年1月に市制施行以降周辺市町村及び公有水面埋立地の編入・合併を繰り返し、平成4年4月に政令指定都市へ移行、区制施行を経て現在に至っている。稲毛区は、千葉市の北西部にあって面積は21.25k㎡、千葉市6区の中で5番目の広さを有する。区域のほとんどが市街化区域で北部の工業団地を除いてはほぼ住宅系の用途地域である。現在の稲毛区は旧検見川町、旧都賀村、旧犢橋村の各一部により構成されており、旧検見川町及び旧都賀村は昭和12年2月に、旧犢橋村は昭和29年7月にそれぞれ千葉市に編入されている。千葉市中心部への通勤者も多いが、東京から近いために都心への通勤者がもっとも多い。

(2)人口の状態
人口は、平成25年から微増、世帯数は毎年漸増傾向を示している。人口は千葉市6区の中で3番目であるが、その面積に比して相対的に人口密度は高く千葉市6区の中で最も高くなっている。

(3)交通施設の状態
稲毛区の主要交通機関はJR総武線が区域の南西部を北西から南東にかけて走り、これとほぼ並行するかたちで京成電鉄千葉線が走っており、ともに都心への通勤・通学の足として利用されている。これらを補完するかたちで千葉都市モノレール線(タウンライナー)が区域の南東部を走り、千葉市中央区方面及び千葉市若葉区方面へ接続しているほか、区域内を縦横に路線バスが運行されており、JR稲毛駅、千葉駅等主要ターミナルへ接続している。平成26年度における主要駅であるJR稲毛駅の一日平均乗客数は49,489人/日で、千葉市においてはJR千葉駅、同海浜幕張駅に次いで3番目である。

(4)道路整備の状態
高速道路は区域のほぼ中央を北西から南東にかけて京葉道路が、北西部において花見川区との区境に沿うように東関東自動車道が走っており宮野木ジャンクションで分岐している。区内のインターチェンジは区域中央部に穴川インターチェンジが、北部に千葉北インターチェンジがある。国道は16号線が区域の中央を南北に走り、南西端の美浜区との区界には国道14号線・357号線が走っている。平成27年4月1日現在、道路の種類別の実延長は国道3.3km、県道9.0km、市道353km、舗装率は国道及び県道が100%、市道は98.8%である。

(5)上下水道ガス等の整備の状態
水道:県営水道による供給。
公共下水道:処理可能人口156,605人、普及率99.2%(平成28年3月末現在)
ガス:供給戸数(家庭用)61,233戸、普及率88.6%(平成27年3月現在)、(全体)63,581戸、普及率92.0%(平成27年3月現在)

(6)商業施設の状態
稲毛区の商業地は駅前型、住宅団地型、郊外路線型の3つのタイプに大別できる。駅前型はJR稲毛駅前、西千葉駅前、京成稲毛駅前及びその周辺の商店街で構成され、「イオン稲毛店」などの大型店もある一方、古くからの既存の商店街もある。立地の性格から店舗数も多く、業種構成は専門店や飲食店、サービス業と多彩であるが、駐車場等の受入体制が不備なところが多い。住宅団地型は千草台団地、京成宮野木団地、あやめ台団地等の中高層共同住宅又は戸建住宅団地内に立地し、当該団地住民に対する日用品の供給を行う小売店舗からなる商業地域である。郊外路線型は国道16号線等の幹線道路沿いに十分な駐車場を擁するファミリーレストラン、スーパー、ホームセンター等の店舗が連たんする商業地である。区内の主な商業施設は「ワンズモール」、「フレスポ稲毛」、「イオン稲毛店」等があり、いずれも店舗面積20,000㎡以上の大型店舗となっている。平成25年11月には長沼町に「イオンタウン稲毛長沼」(店舗面積:4,952㎡)が開業した他、JR稲毛駅に近い小仲台1丁目にはイオンモールが50,000㎡を超える敷地を所有しており、今後の活用が注目される。

(7)商圏及び顧客の状態
駅前型及び住宅団地型についてはその背後住宅地を主な商圏とするが、区外商業地への購買流出の拡大傾向が見られ、美浜区、中央区の大型店や東京都心等へ流出している。客数と客単価の双方の減少により売上が低下しており、収益力低下に対する対応が急務となっている。郊外路線型については自動車による顧客の行動範囲は広く、千葉市を包含する周辺市町村まで商圏は拡大している。

(8)将来の動向その他
鉄道及び高速道路が整備された稲毛区は首都圏のベッドタウンとしての性格が強く、都心及び千葉市中心部等への通勤者が多く見られる。区役所から西千葉駅にかけての通称文教通り一帯には千葉大学をはじめ東京大学生産技術研究所等の高等教育機関及び研究施設の集積する文教地区を形成している。区域の東部には陸上競技場などの13の施設を有する千葉県総合運動場が立地し、スポーツ、レクリエーション等の拠点となっている。北部は内陸系の工業団地として機械、金属、食品等の工場が多く、首都圏の生産拠点としての機能を有している。土地区画整理事業は区内稲毛町4・5丁目と隣接する花見川区検見川町5丁目の各一部で(施行面積67.95ha)検見川・稲毛地区土地区画整理事業が平成41年度までの事業期間で進行中である。NTT都市開発等4社がJR稲毛駅近くに分譲した計5棟929戸の大規模マンションは平成27年2月竣工した。その他JR稲毛駅徒歩約12分付近には平成27年1月竣工済の、三井不動産レジデンシャル㈱による331戸の分譲マンション等もあり、稲毛区はその地理的位置と利便性及び快適性から今後とも首都圏のベッドタウン及び文教都市としての2つの顔をもつ街として推移して行くことが予測される。